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アンティーク 鯨歯に染め 繊細な薔薇の帯留め
大正から昭和初期のものでしょう。
なかなか珍しい、鯨歯に染めを施したお品です。
なかなか珍しい、鯨歯に染めを施したお品をご紹介。
材質は抹香鯨の歯。
象牙によく似ていますが、象牙は白い色と断面に網目状の組織が見えるのが特徴なのに対し、鯨歯はやや黄色味が強く、より透明感があります。また最大の特徴は、外皮と芯の二層構造で、これにより他の牙系材質と見分けることができます。
透明感ある独特の質感で人気があり、根付け、帯留めの素材として用いられました。
当時より象牙よりは安価であったろう鯨歯ですが、象牙にくらべて硬く、細工がしにくかったようです。象牙製品に比べると流通する数が多くないのはそのせいでしょうか。
とはいえ鯨歯の帯留め自体はさほど珍しくありません。
ただ、こちらのお品のように染めを施したものは意外に少ないと思います。
(少なくともわたしは初めて出会ったかも。)
鯨歯の硬く緻密な繊維組織は、カービングしづらいと同時に、染色の色も入りにくかったのではないでしょうか。
幾重にも重なる花弁、捩れる花弁の表現、白に近いピンクの奥ゆかしい色、葉っぱの先に挿す若々しいオレンジ、、
扱いづらい材質を見事に細工する職人さんの意地と技を感じますね。
見どころたくさん。丁寧に繊細に作り込んだ、大変美しいお品です。
材質 抹香鯨歯
横5.5センチ、
三分紐用
(※画像の紐、箱は付きません。帯留めのみ綺麗なケースに入れてお届けします。)
古いものなので全体にうすい煤け感がありますが、
100年ほど経過していることを考えるとかなりコンディションの良いお品です。
(※画像の紐、箱は付きません。帯留めのみ綺麗なケースに入れてお届けします)